ノルウェーの森

ハンガリー留学時代の友人がノルウェーから訪ねて来てくれました。

小学生のわらべうたクラスに参加してくれて、ノルウェーの歌を教えてくれました。

そのうちの一曲はノルウェーの森の奥深くに住むトロールの子守唄。お母さんトロールは11人の子どもたちを寝かしつけます。寝かしつける時は安全のために11人の子どもたちのしっぽを１つに縛り、子守唄を歌います。

クラスの子どもたちは興味津々、トロールについて聞きたいことがいっぱいありました。それを丁寧にひとつずつ説明してくれて、人間の子どもたちはすっかりノルウェーの森の中にいるかのように聴き入りました。

最後にトロールの人形を教室にプレゼントしてくれたのですが、私が棚に飾ろうとすると、子どもたちはその場所は明るすぎるから、トロールが好む暗い場所にしたいなどと、トロールのことを気遣い、名残惜しそうに手を振りながら帰っていきました。

いろんな妖精たちが住む森、暗く深い森に思いを馳せながら、日本のわらべうたとは全く違う世界に浸ることができました。